運命学の視点から「人間」を考える〜四柱推命と易の可能性〜

占いを超えたところにある東洋運命学の深さを実感したい占い師のブログ

五行の「木」にまつわるあれこれ

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五行の中では唯一の有機物(生き物)なのが「木」です。


木は、

方位でいえば「東」

色でいえば「青」

季節でいえば「春」

木が命式の特徴となっている人は、顔のかたちでいえば骨ばったようなかたちの人が多いです。


命式に「木」が多い人は安定志向で、保守的な人が多いようです。

「それは安全であるか」というようなことが物事を決めるときの基準だったり。新しいことを次々始めるよりは、現状維持の方向に行こうとするという感じでしょうか。

なので、木気を多く持つ人はひとつの職場で長く根気良く働ける人が多く、安定感のある人と評価されやすい傾向にあるでしょう。


木は金とは真逆といえますね。

金はハッキリバッサリ白黒つけたい新しいもの好きさんが多いですが、木の人は継続的な安定を好みます。

なので、木の多い人はどこか安心感があり優しい雰囲気のある人も多いですね。

物事をハッキリ決められないという優柔不断さが顔を出すこともあります。


ちなみに、命式が「木」と「金」が両方多い人はもちろん両面を併せ持つとも考えられますが、とても現実的な考え方をする人が多いようですね。

逆に「火」と「水」が命式に多い人はとても感覚的であったりドリーマーのような人が多い傾向にはあるかもしれません。

これらは命式中の五行でいえばそうですが、この五行が命式で通変としてどのように出ているかによってもずいぶん違ってきます。


通変は社会的なパーソナリティとしての自分をあらわすので、社会的に出てくる性格をみる時にはかなり通変の見方も加えていかなければなりません。



「甲」(陽の木)

陽の木である甲は、天に向かってまっすぐ伸びる大木のイメージです。

実直で時に頑固で融通がきかないところがあります。大地にしっかり根を張っている甲木は、持続力のある安定感抜群の人が多い気がします。

根がない甲木は、用材として人の役に立つような生き方が使命のようなところがあります。

大勢で群れるよりは、単独で地に足ついた生き方がしたいと思う人が多い傾向です。



「乙」(陰の木)

陰のもくである乙は、横に群生する植物のイメージです。

横に群生するというのは、ツル草であったり野の花々のようなイメージですね。

イメージ通り、優しく協調性に富んでいる人で人と争うことは好みません。グループのリーダーというよりは2番手の参謀的なポジションが合っています。組織の中だと、人と人との間を取り持つ役割は得意分野ではないでしょうか。

要領が良く時にずるさも顔を出しますが、世渡り上手ともいえますね。

孤独を嫌い、常に人と一緒に何かをしたい人が多いと思います。極端に強い乙の人はこの限りではありませんが、身強であっても乙木の場合は人当たりが良くあまり敵を作らない傾向にはあると思います。



木は「福分」を意味し、

木気が命式にある人は心の安定感があり「自分はこれでいい」という自己肯定感にも繋がっているようですね。

アンバランスになると、生真面目すぎたり新しいことに取り組むことなく保守的になりすぎる傾向も出てきますが・・・。


でも、

命式の偏りこそがその人の個性

という私の先生の言葉が、色んな命式をみていく中で日々本当に最近は実感しています。


運が良い悪い、

命式が良い悪い、

ではなく、


やっぱり「どう生かしていくか?」四柱推命の意義があるのでしょうね~。