運命学の視点から「人間」を考える〜四柱推命と易の可能性〜

占いを超えたところにある東洋運命学の深さを実感したい占い師のブログ

リニューアル(お引越し)のお知らせ

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こんにちは。

いつも私の拙い文章を読んでくださっている皆さま、ありがとうございます^^


このたび、ブログをお引越しすることになりましたのでご報告させていただきます。


sazanami-suimei.com



ブログからホームページとしてリニューアルしてみましたので、時間あればまたぜひぜひ立ち寄ってみてくださいね。


HPは正直制作したことは一度もなく、まだ今の時点で未完成な部分が多いので至らぬところはご容赦くださいませ~^^;
徐々に素敵なページにしていきたいとは思っております。

アドバイスもメールやコメントからお待ちしております!


また、鑑定やその他お問合せなどはHP記載のメールにご連絡いただけますと助かります。
お問合せも随時直接HPからのフォームでできるようにカスタマイズ頑張ります^^;;

なんとも得意でないわ~
サイトの制作^^;;;


HP上にブログ更新もまたしていこうと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。



ココナラでも鑑定させていただいております。
お気軽にお立ち寄りください♪

https://profile.coconala.com/users/95973



ひとつの「象徴」と「背景」を重ねて読み解く

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四柱推命はとてもロジカルな側面もあるけれど、

こういう象徴が出たからこうである、と言い切ることができないことが多いです。


極端な例でいうと、

「今は空亡だから悪いことが起きる」
「天徳貴人があるから良い命だ」

というようなことですが、ここまで極端でなくとも命にある通変で良し悪しが決まったりすることもまずありません。


では、結局どう判断していくのか?

何が人生の良し悪しを決定づけていくのか?


ということになりますよね。

人生を決定づけるのは、その人個人の価値観であったり起こった現象に対する捉え方がまずベースになります。


例えば、大運である人にとっての通変の「財」が上手く回りそうな運気が巡ってくる人がいるとします。

「財」の象徴としては「お金」を」意味することもありますが、「人材」や「愛情」や「健康」に関わることもあれば時には「配偶者」や「パートナー」であることもあります。

じゃあ一体、この大運でこの人はどうなっていくのかということを予測していく時にどう判断していくか?


それは、

その人自身がどういう背景を持っているか?

というところにやはりいきつくのだと思います。


その人がお金に無頓着であるなら「財」の運気がきても金銭面で大きな変化が訪れることは少ないということ。

これまでこの人がどういう考えでどんな風に行動し生きてきたか、そして今現在の状況や生き様によって象徴がどのように現実化するかということも千差万別のはずなのです。

何かひとつの象徴には固定された意味があるのではなく、それは生き物のように柔軟に変化するものなのかもしれません。

対象の人物に重ね合わせて、この人にとってこの象徴はどのような意味を持つのか?と考えていくことこそ四柱推命の鑑定い必要なものであるように思います。

これを正確に行っていくのは、難しいですが・笑


東洋の思想は西洋のそれとは違って、なんというかグラデーションのような、色んな角度から一つの物事を見るような、曖昧だけれど多角的に検証するとひとつの答えにたどり着くような。

そんな特徴があるようですね。


そこがとても面白く、ミステリアスですよね。

それをどうしようもなく愛してしまう「狂気」こそが


四柱推命のお話からは逸れますが、すごく面白くて「味わい深い」というのがぴったりなアニメを観ました。

へうげもの

という戦国時代に織田信長豊臣秀吉徳川家康に仕えた武将であり茶人の古田織部という男の人生が描かれている漫画がアニメ化されたもの。


安土桃山時代といえば戦乱真っ只中ですが、古田織部は武将として功績を残したいというよりも茶道具や器などの「物」への執着が凄まじく、侘びさびや美しいものが何よりも好きで我を忘れる程のいわゆるマニアな男。

この主人公は戦国の世で戦術に特別長けているわけでもなく、名家の生まれでもない。誰よりも忠義に厚いというわけでもない。

でも、なんだかものすごく魅力的で目が離せない輝きがある。

美しい「物」に憑りつかれてそれを眺めているだけで幸せで、次第に好きを通り越してその道を極めるしかないとひたすら危険を顧みず突き進むようになる。周囲から見れば狂人のようにも見えるくらいに好きで仕方ない何かがあるということは、それは何より本人にとって幸せなことだ。


物語はフィクションだけれど、史実に基づいている出来事やエピソードも混ぜられており、もしかしたらこうだったかもしれない歴史として鑑賞するのも面白いと思います。

有名な戦国時代の茶人、千利休

利休の弟子になった古田織部との関係性やそれぞれの登場人物たちの野心渦巻く攻防、業の深さ、人間の狡さや弱さ、時代の変遷など本当に「人間」を丁寧に描いた物語です。


いかに生きるのか?


「我」とは一体何なのか?


その人「らしい」って?


人生って、

生きていく中で自分に色々と足していくもののような気がしてしまうけれど、

本当はいらないものを究極まで削いでいくことなのかもしれません。


生きることに意味があるかなんて誰にも分からないけれど、

生きていてどうしようもなく愛してしまう「何か」があるとするならそれは誰がなんと言おうと最高に幸せな境地にたどり着ける第一歩なのかもしれません。


偏愛、狂気、それもいい。


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良い命式?悪い命式?

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紫陽花がきれいな時期になりましたね。


京都に住む私は、
宇治にある三室戸寺に毎年紫陽花を鑑賞しに行きます。

三室戸寺は6月下旬から7月くらいにかけて蓮の花も観ることができるので、その時期に行くことが多いです。

蓮の花はすごく好きで、泥水の中からあんなに大きな美しい花を咲かせるところが神秘的というか。
水上に咲いている花というのも珍しいですよね、花の中では。


四柱推命でみる様々な命式の中には、割とバランスが取れた命式と極端に偏った命式があります。

単純にその2種類だけではないですが、
かなり大まかに分けるとバランス型とアンバランス型があるでしょうか。


五行が割とバランス良く存在する命式を持つ方というのは、
考え方も個性もあまり偏りがないため割と生きやすいといいますか、人にも嫌われにくかったり多くの人が接しやすいと感じるような性格の方は多いと思います。

大運の巡りにもよりますが、
波風の少ない割と穏やかな人生になる傾向はあります。

これは、良くも悪くも「普通」ともいえます。
なので、普通に生きていく上では利点の方が多いと一般的にはされているかもしれません。


一方、五行の偏りが激しければ激しい人ほどいわゆる「個性的な人」「変人」といわれる傾向にはあります。

その命式の偏りを上手く生かすことができれば「輝く個性」になりますが、
悪く出ると「変わった人」「理解できない人」ということにはなりやすいです。

その偏りが大きい程いわゆる「普通」からはかけはなれていきますが、
その分人ができないことができたり一芸に秀でていたりすることがあります。

「普通」「常識」の枠から外れやすいのである種の生きにくさはあるといえます。


四柱推命で「良い命式、悪い命式」といわれたりしますが、
命式そのものに良し悪しは実はありません。

貴命といわれる命式がどこぞの四柱推命にはあるようですが、
何をもって「貴」であるかはその人自身が決めるもので一般的な解は存在しないと私は思っています。


昔の日本ならまだしも、
今のように自由で多様性に富んでいる社会の中では「正解」そのものが曖昧です。

教科書通りの正解は、もはや正解ではない。


自分に与えられた個性をどう生かしていくか?

どうあるべきかではなく、どうしたいのか?


ということなのだと思います。


命式の偏りはかけがえのない個性


偏りまくった命式の私を救ってくれたのは、

やっぱり師匠のこの言葉だなあと何度も実感します。

運命学の枠の外側

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四柱推命などの運命学で分かること、それは生まれながらにその人が持っている個性であったり、これから歩む未来のある程度の予見であったりします。

それを知っているかいないかでは、人生の歩き方は確かに違ってくるかもしれない。


でも、運命学を学び色んな人生について学ばせていただく機会が多いとふと思うことがあるんです。


自分のことを深く知ることって、けっこう怖いことではないか

と。


たしかに知ることで、

今すべきことや避けたいこと、

自分に向いていることいないこと、

何を生かして生きれば最善であるかということ、


など生きる上で無駄のない行動を取ることはできる。


でもそれと引き換えに、ある種の「枠」に縛られて少々不自由になることもあるのかもしれない。

知らなかったならば気にしなくて良かったことを気にしてしまったり、

「こうした方が良い」ということにこだわってしまい苦しくなってしまったり。


それでも私が運命学を学び続けるのは、

自己救済のためと、運命学によって生きることがほんの少しでも楽になる人が確実にいるからだと思います。


でもやっぱり運命学はあくまでもケーキの土台のようなもので、そこをデコレーションして彩るのは自分の選択や意思なんですよね。

本人の強い意志やエネルギーには何者も絶対に勝てない。


人生は自分次第で大きく変えることができる


これは私の願望ではなく、
多くの命式をみてきた中で確実にそうとしか考えられないという結論です。

命式通りそのままを生きているような人もいれば、

確実に自分の意志で、苦労も重ねながら大きく人生を変えてきたであろう人もいます。


きっと、

占いもたとえ神様だって、

そこに生きている人間がいかに生きるかという命の強度の前にはかなわないのかもしれません。


世界を動かしているのはやっぱりそこに生きている自然や人間。

不確かなことや誰も予測のつかないことの連続の中でこそ、命は輝くのかもしれません。


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文豪の命式と作品性① 江戸川乱歩

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1894年10月21日生まれ 男命

丙 甲 甲
申 戌 午


江戸川乱歩は幻想怪奇小説や探偵小説などで有名ですが、本人は最初は意外ですが正統派志向だったそうです。

でも、正統派の小説を書いていた時よりも異端な小説を発表しはじめた時にブレイクしたようですね。


その理由は命式にそのままあらわれていると思います。

命式を一見した時にまず目につくのが・・・


年月の天干にある偏印


まさに偏った思考、異端、を意味する通変です。


そして、五行では木と火が特徴的な命式であることから、想像力の豊かさや感情の激しさをあらわします。

「印」は内向性や知識欲や思考も意味しますが、外側には向いていないため人間の内面への興味や関心が深く、過剰になると病的に思考の沼に陥ってノイローゼなどの精神的病にも通じてしまうこともあります。命式に程よくあれば集中力や思考力に長け頭の良さへと通じますが、ひとつ間違えると本当に人生が生きづらくなることもあるのです。

江戸川乱歩は人付き合いはあまり得意ではなく、自分の世界に没頭したり孤独を好む傾向にあったといいます。

命式から見てもその傾向は読み取れますし、自分の世界に没頭し小説を書くことで自分というものを表現しそうして生きる術を書き物の中に見出していたのかもしれませんね。


人間の暗部に深く入り込み、普通の人が表現できないようなところまでさらけ出すような作風は、乱歩の飽くなき探求心と好奇心からくるのでしょうか。


『鏡地獄』

人間椅子

『屋根裏の散歩者』


など、多くの乱歩の作品には、
見たくないけれどちょっと覗きたいような、誰もが目を背ける人間の心の奥底の闇を垣間見せられるようなところがあります。

独自性の塊のような作品が多いですね。

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五行の「火」は表現欲であり、そしてある種の激しさもあります。

丙は本来、
カラッとした明るさのある太陽のような干ですが、この命式は三柱でみるとそのエネルギーは内側に向きやすく、ここに記載はしていませんが幼年期の大運(大運の初旬など)が水旺であり火の勢いが非常に弱かったことも影響しているのではと思います。

文豪にも色んな方がいらっしゃいますが、命式の偏りはやはりその作家さんの作品性をとてもあらわしているとどの方を見ても思います。命式の五行が偏っていればいるほど、独自性は強くなっている傾向はやはりありそうです。


江戸川乱歩に関していえば、
彼の異端児ぶりや興味が人間の心やその暗部に向いているところ、そして想像力が尋常ではないところは命式からも読み取れるところですね。


私自身、偏印の多い命式であるため同じような傾向があったりします。

だからかどうかは分からないけれど、乱歩の作品に心惹かれる部分があるのかもしれないですね。


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文豪の命式と作品性についての研究~文豪ストレイドッグス~

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自粛生活の現実逃避?夜の一人時間のお楽しみ?時間にはまっていた漫画『文豪ストレイドッグス

普段そんなに漫画は読まないんですが、有名な文豪たちがたくさん登場するということで軽い気持ちで読んだらこれがとても面白い。
文豪を題材にしているだけあり、セリフのひとつひとつが美しいです。それぞれのキャラクターや関係性も実際の文豪と符合するところもあり、様々な葛藤や人間模様にも深みがあります。

アニメバージョンもかなりクオリティが高く、バトルものでもある本作はやはり動きのあるアニメに見どころがあるようにも思います。


この文豪バトルの世界観にはまりながら、

ふと「文豪たちの命式とその作品性の特徴を四柱推命的視点でみてみたい」

と思いつき、文豪ストレイドックスの登場人物を気ままに命式研究してみることにしました。

それぞれの作家の性格や人生は作品とどのように関連していそうかとか、四柱推命的な視点で思いつくままに、自分なりに楽しんでみたいと思います。


第一弾は・・・

私の一番好きな文豪江戸川乱歩さん。


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毒気のあるもの、エキセントリックなもの、奇想天外なものが大好きな私は若い頃に乱歩の小説に衝撃を受けました。

唯一無二の独特な世界観。

はじめて『人間椅子』を読んだ時の衝撃を超えるものはなかなかありません。


敢えて第一弾は、主人公ではない乱歩さんからはじめたいと思います♪